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〜北海道の川を旅する〜

​TOIMOK

​といもく

北海道の玄関口、千歳市内を流れる千歳川を中心に北海道の川でアウトドアツアーを開催中。

メインのコース以外にも、道内の川で1dayツアーや各種ツアーのアレンジなども可能です。

季節ごとに様々な顔を見せる北海道の大自然を、一緒に味わい尽くしましょう!

日本有数の透明度を誇る千歳川は、サケの遡上する川としても知られています。(9月〜1月、遡上のピークは10月中旬)

​ヤマモミジをはじめとした鮮やかな紅葉がみられる千歳川は、隠れた名スポット!(10月)

​真冬のツアー、氷点下の張り詰めた空気の中、息を呑む景色が広がります。(2月)

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story

小さな頃、千葉県の実家があった住宅地に、森と言うにはあまりに小さい、作られた公園用の人工林が点在していました。私はそれを森と呼び、そこに入っては木の枝を拾っては噛るを繰り返すような子供でした。その後引っ越しをして、友達が増え、いつしか木の味も忘れました。先日疎遠になったその森を20年ぶりに歩いたら、細長い大きめのどんぐりがあたり一面に転がっていました。マテバシイという木からなるどんぐりです。ふと思い出したのは、そのどんぐりが「美味しい方」であること。同じところにある小柄なアラカシという木になるどんぐりは「不味い方」で、生食しても渋くて美味しくありません。何年も釧路湿原で自然ガイドをしていても、身近でなくなってしまったことはすぐに忘れてしまう。

大人になると忘れてしまうことばかりだな、そんな当たり前の感覚を覚えるのと同時に、「ああマテバシイの実だ、懐かしいな。」というこの、《懐かしい》がどうしてこんなにも嬉しいのだろう、そんなことを思いました。(余談ですがこの辺が「問と木」TOIMOKの由来です)

子供の頃から持っている感性はきっと私達にとって宝物のようなものです。しかしその大切な宝物たちも、大人になり、たくさんの経験をしていく内に少しづつすり減っていってしまうように感じますが、本当はちょっと忘れているだけなような気もします。大きな自然に触れることで、日常生活の中にも自然が溢れていること、それに気がつくだけでも嬉しい瞬間がある、そんな気付きのお手伝いができたら嬉しい限りです。

​私達アウトドアガイドの仕事は、そんな人間と自然の間を繋ぐことではないかと考えています。一度でも息を呑むような大自然の中に身を置くと、いつもと同じ道が全く違って見えることがあります。いつもはただ通り過ぎるだけの街路樹が蕾を付けているのが目に入るかもしれません。高層ビルの上空に浮かぶ雲が動いているのを見つけるだけでなぜか嬉しくなってしまう、そんな得体のしれない感情があなたの中を駆け巡るかもしれません、都市部で太陽の光を浴びることができる場所が実はとても少ないことに気がつくかもしれません、そして実は、数少ない日光を浴びられる場所にはいつも同じ人がいる。そんなことにも気がつくかもしれません。そんなことに気がついたって生活は何も変わらないかもしれません、それでも私は構わないと思っています、私達の中に小さな種が植えられること、いつ芽吹くかもわからない、もしかしたら永遠に芽吹くことはないかもしれない。そんな普段は目に見えない、小さな気づきの種を自分にプレゼントしてあげる時間を一緒に過ごしたいと思っています。もちろんお子様のご参加も大歓迎です、子供たちにもできることなら将来の喜びの種をたくさん持ち帰ってくれることを願っています。

TOIMOK 代表

​原田 亮二

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